46歳でサラリーマンを引退。今はライフスタイル・コーチとして活動しながら、家族との時間を大切にして毎日幸せに生きてます。「経済的自由!」とか、りきまずに、気楽にたのしく生きる方法のアイデアを、お裾分けしたいと思います。 こんな本やメルマガも書いてます↓
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極力安全に生きていくためには、複数の収入源、できれば自分自身の労働に頼らない収入源を確保することが、必要不可欠。
この大切さは、おわかりだとおもいますが、これを巷にある「不労所得でハッピーリタイア!」なんてことを勧めてい
ると思って欲しくありません。
この大切さは、おわかりだとおもいますが、これを巷にある「不労所得でハッピーリタイア!」なんてことを勧めてい
ると思って欲しくありません。
● 三菱地所はなぜ潰れない?
今や世界経済は金融恐慌に首まではまりこんだような状態ですが、不況の時には必ずといってよいほど、不動産関連の会社の倒産がおこります。
でも三菱地所の経営が破綻しそうだという話しは聞きません。
なぜなんでしょう?
倒産する不動産企業のほとんどは、ディベロッパーです。
ディベロッパーの仕事は、安く購入した土地を綺麗にして、高く売って、利鞘を稼ぐ商売です。
安くかっても広大な土地ですし、開発費用もかかりますから、莫大な資金がかかるうえに、それが売れなければ利益は生まれません。
ですから、開発に着手してから利益が上がるまでの資金状況が厳しいわけです。
世の中が好景気で、お金がじゃぶじゃぶ流通している時には良いのですが、今回のような大不況になると、どこも頼れるのは現金だけ、とばかりに、手持ちのお金を留保するようになるので、資金がショートしてしまいます。
さらに不況ですから、開発した土地も思うようにうれず、泣きっ面に蜂の状態になり、不良資産化した土地を抱えて倒産してしまうのですね。
それに対して三菱地所のような会社は、不動産の賃貸業です。
都心の一等地に土地を買って建物を建てたり、買ったりして、それを賃貸するわけですから、すぐに毎月の収入が入ってきます。
不況で家賃が下落しても、相場より安くだせば、かならず入居者が見つかります。売買の場合は売れるか売れないかの二つしかありませんが、賃貸の場合には、ビルの半分しか入居者が埋まらなくても、収入は生まれます。
ですから、賃貸業は地味ですが、不動産売買よりは確実な商売なんですね。
● 労働の残存効果
さらに大きな違いは労働の残存効果です。
不動産売買の場合には、一回の取引で、どんなに巨額の利益を得たとしても、取引が終われば、それでおしまい。
また次の取引の準備を始め、それが成立するまでは収益になりません。
しかし、賃貸業の場合には、賃貸物件を建てて、そこから賃貸料を得られるようになれば、それは継続した安定収入となります。
それを元に次の賃貸物件を建てれば、それも安定収入となります。
このように働いた成果がどんどん累積していくので、どちらも同じように不動産を買ったり建てたりしているように見えて、その結果が大きく違ってきてしまうのですね。
● あなたの仕事は?
ここで自分の仕事を考えてみてください。
あなたの仕事に残存効果はありますか?
サラリーマンの方であれば、顧客の信頼とか、今までの実績の積み重ねを残存効果と考えるかもしれません。
たしかにそれは、あなたの仕事をレベルアップさせるものかもしれませんが、どんなに沢山の顧客を開拓したからといって、それ以降に目立った成果を上げなければ、すぐに評価は下がってしまいます。
年間でトップの営業成績を収めたとしても、翌年にはそれに上乗せされた予算を与えられ、いちからやりなおしですよね?
仕事の残存効果というのは、たとえば小説家や音楽家のように、仕事の成果から継続的な収入が得られる状態を言います。
スポーツ選手は多額の年俸を得ることができますが、怪我をして休場となれば、収入は途絶えてしまいます。
サラリーマンも同じですね。
今年の成績が80%だった時に、「去年は120%頑張ってくれたから、通算してあげよう」なんて評価はありえませんし、働けない状態が長くつづけば退職せざるおえません。
私達は年に何億円もの収入を得ていた往年の名選手が、引退後に経済的に苦しい環境に追い込まれるのを見て、
「あれだけ稼いでいたのだから、無駄使いせずに貯めとけばいいのに」
と思ったりしますが、実は高額所得者の場合には、貯金は現実的な蓄財方法ではありません。(その原因は高額の税金にあります)
事業などに投資して運用しないと、選手時代に稼いだお金を維持することができないのですが、そこで失敗したり騙されたりするケースが多いんですね。
つまり、蓄えたお金だけでは食べていけないという点では、スポーツ選手もサラリーマンも同じなのです。
今回の金融破綻で、何千万もの収入を得ていた投資銀行の社員が解雇されましたが、彼らが給料を貯蓄していたとしても、高額の税金を退職後に支払わなければならないので、貯金の大半を失うことになります。
もし、高額の生活費がかかる暮らしをしていたとしたら、貯金だけで生活を維持することは不可能でしょう。
高い年収を得ていても、給与生活者は、高額の取引をしていた不動産ディベロッパーのように、不況時にはとても安定性に欠ける仕事なのです。
● 給与外所得を考える
今回の金融恐慌では、海外の投資銀行が破綻したために、なんの関係もないとおもわれたショッピングモールが閉鎖されたり、グローバル経済が、私達の生活に深く影響していることが明らかになりました。
このような状態で、少しでも安定性の高い生活設計をするためには、給料だけに依存するリスクを分散しなければなりません。
とは言っても勘違いしないでください。
安易な副業を勧めているのではありませんし、不労所得でハッピーリタイア! などということを勧めているのでもありません。
本質的には正しい資産運用についての話です。
不労所得と資産運用は似ているようで違います。
資産の運用による給与外所得を得るためには、それなりの労力が必要です。
ただし、その労力を永続的にかけて本業に悪影響があっては本末転倒です。
だから、残存効果のあるかたちで労力をかけることが大切なのです。
そして、このような運用は、基本的に少しずつ長期にわたって継続することで加速度的に増えていきます。
決して短期で大きく儲けるものではありません。
不労所得でハッピーリタイア、などという甘い言葉に惑わされると、短期間で資産を築こうとして、無理を重ね、全てを失ってしまうことになりかねません。
ポイントは「労働の残存効果」と「長期運用」です。
今や世界経済は金融恐慌に首まではまりこんだような状態ですが、不況の時には必ずといってよいほど、不動産関連の会社の倒産がおこります。
でも三菱地所の経営が破綻しそうだという話しは聞きません。
なぜなんでしょう?
倒産する不動産企業のほとんどは、ディベロッパーです。
ディベロッパーの仕事は、安く購入した土地を綺麗にして、高く売って、利鞘を稼ぐ商売です。
安くかっても広大な土地ですし、開発費用もかかりますから、莫大な資金がかかるうえに、それが売れなければ利益は生まれません。
ですから、開発に着手してから利益が上がるまでの資金状況が厳しいわけです。
世の中が好景気で、お金がじゃぶじゃぶ流通している時には良いのですが、今回のような大不況になると、どこも頼れるのは現金だけ、とばかりに、手持ちのお金を留保するようになるので、資金がショートしてしまいます。
さらに不況ですから、開発した土地も思うようにうれず、泣きっ面に蜂の状態になり、不良資産化した土地を抱えて倒産してしまうのですね。
それに対して三菱地所のような会社は、不動産の賃貸業です。
都心の一等地に土地を買って建物を建てたり、買ったりして、それを賃貸するわけですから、すぐに毎月の収入が入ってきます。
不況で家賃が下落しても、相場より安くだせば、かならず入居者が見つかります。売買の場合は売れるか売れないかの二つしかありませんが、賃貸の場合には、ビルの半分しか入居者が埋まらなくても、収入は生まれます。
ですから、賃貸業は地味ですが、不動産売買よりは確実な商売なんですね。
● 労働の残存効果
さらに大きな違いは労働の残存効果です。
不動産売買の場合には、一回の取引で、どんなに巨額の利益を得たとしても、取引が終われば、それでおしまい。
また次の取引の準備を始め、それが成立するまでは収益になりません。
しかし、賃貸業の場合には、賃貸物件を建てて、そこから賃貸料を得られるようになれば、それは継続した安定収入となります。
それを元に次の賃貸物件を建てれば、それも安定収入となります。
このように働いた成果がどんどん累積していくので、どちらも同じように不動産を買ったり建てたりしているように見えて、その結果が大きく違ってきてしまうのですね。
● あなたの仕事は?
ここで自分の仕事を考えてみてください。
あなたの仕事に残存効果はありますか?
サラリーマンの方であれば、顧客の信頼とか、今までの実績の積み重ねを残存効果と考えるかもしれません。
たしかにそれは、あなたの仕事をレベルアップさせるものかもしれませんが、どんなに沢山の顧客を開拓したからといって、それ以降に目立った成果を上げなければ、すぐに評価は下がってしまいます。
年間でトップの営業成績を収めたとしても、翌年にはそれに上乗せされた予算を与えられ、いちからやりなおしですよね?
仕事の残存効果というのは、たとえば小説家や音楽家のように、仕事の成果から継続的な収入が得られる状態を言います。
スポーツ選手は多額の年俸を得ることができますが、怪我をして休場となれば、収入は途絶えてしまいます。
サラリーマンも同じですね。
今年の成績が80%だった時に、「去年は120%頑張ってくれたから、通算してあげよう」なんて評価はありえませんし、働けない状態が長くつづけば退職せざるおえません。
私達は年に何億円もの収入を得ていた往年の名選手が、引退後に経済的に苦しい環境に追い込まれるのを見て、
「あれだけ稼いでいたのだから、無駄使いせずに貯めとけばいいのに」
と思ったりしますが、実は高額所得者の場合には、貯金は現実的な蓄財方法ではありません。(その原因は高額の税金にあります)
事業などに投資して運用しないと、選手時代に稼いだお金を維持することができないのですが、そこで失敗したり騙されたりするケースが多いんですね。
つまり、蓄えたお金だけでは食べていけないという点では、スポーツ選手もサラリーマンも同じなのです。
今回の金融破綻で、何千万もの収入を得ていた投資銀行の社員が解雇されましたが、彼らが給料を貯蓄していたとしても、高額の税金を退職後に支払わなければならないので、貯金の大半を失うことになります。
もし、高額の生活費がかかる暮らしをしていたとしたら、貯金だけで生活を維持することは不可能でしょう。
高い年収を得ていても、給与生活者は、高額の取引をしていた不動産ディベロッパーのように、不況時にはとても安定性に欠ける仕事なのです。
● 給与外所得を考える
今回の金融恐慌では、海外の投資銀行が破綻したために、なんの関係もないとおもわれたショッピングモールが閉鎖されたり、グローバル経済が、私達の生活に深く影響していることが明らかになりました。
このような状態で、少しでも安定性の高い生活設計をするためには、給料だけに依存するリスクを分散しなければなりません。
とは言っても勘違いしないでください。
安易な副業を勧めているのではありませんし、不労所得でハッピーリタイア! などということを勧めているのでもありません。
本質的には正しい資産運用についての話です。
不労所得と資産運用は似ているようで違います。
資産の運用による給与外所得を得るためには、それなりの労力が必要です。
ただし、その労力を永続的にかけて本業に悪影響があっては本末転倒です。
だから、残存効果のあるかたちで労力をかけることが大切なのです。
そして、このような運用は、基本的に少しずつ長期にわたって継続することで加速度的に増えていきます。
決して短期で大きく儲けるものではありません。
不労所得でハッピーリタイア、などという甘い言葉に惑わされると、短期間で資産を築こうとして、無理を重ね、全てを失ってしまうことになりかねません。
ポイントは「労働の残存効果」と「長期運用」です。
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プロフィール
一流外資系企業だから安心・・・と思ってたら、いきなり日本法人が無くなった!
HN:
だいきち
性別:
男性
職業:
ライフスタイル・コーチ
その後は、会社に頼らない生活を模索しながら会社勤めを続け、6年後に引退。
現在は、家族との自由な生活を満喫しながら、個人の幸せを追求する人を対象にした人間系コーチングを、ライフワークとして取り組んでいます。
企業の奴隷にならずに、自分らしく生きたい!経済的な自立を果たしたい!という人のお力になれるのは、とても幸せなことですね。↓こんな本やメルマガも書いてます。
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