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46歳でサラリーマンを引退。今はライフスタイル・コーチとして活動しながら、家族との時間を大切にして毎日幸せに生きてます。「経済的自由!」とか、りきまずに、気楽にたのしく生きる方法のアイデアを、お裾分けしたいと思います。 こんな本やメルマガも書いてます↓
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 いやぁ、光陰矢のごとしとは良く言ったもので、何も書かないうちに3月
 が終わってしまいました(^^;;

 つづきものを書いてるくせに、とんでもない話ですね。
 ごめんなさい。

 さてさて、丸々1ヶ月の間を空けて、前回の謎の解明編です。

 なんでFXは先物取引のくせに、預貯金のように「金利」が発生するのか?

 知ってる人からみれば、バカみたいな疑問ですけど、バカはバカなりに理
 解しようと考えてみたわけです。

●謎・その1 なんで金利が生まれるのか?

 そのカラクリの大元は、前回の「基本・その4」にありました。

 1ドル=100円で、米国の名目金利が日本より5%高い時に、渡辺さん
 が1年先のドルを買うと、渡辺さんは5%の金利差を儲けることができる
 のでので、その分を差し引いて、1年先のドルの価格(為替レート)は5%
 マイナスの1ドル95円にするという約束することになる。

 つまり渡辺さんは5%の金利を受け取る権利を得たことになる。ここが預
 金っぽいところ。

 そのうえで実際に1年後になった時に、ドル=円レートが100円のまま
 だったら渡辺さんは金利分の5%を得したことになる。

 逆に円高で1ドル=90円になっていたら、金利分の5%分は帳消し。そ
 れよりも円高なら損をすることになる。
 (100円の5%と、95円の5%は違うことに注意)
 ここが先物取引っぽい部分。

 つまり単純な先物取引と、為替レートの変動と金利の関係の両方が混ざる
 ので、FXは商品先物取引の博打要素と、預貯金の金利要素を持っているわ
 けだ。



●謎・その2 FXはお得な外貨預金?

 「謎・その1」で書いた取引では、金利は円を売ってドルを買った時の金
 利は、1年後に決済されることになります。
 しかしFXでは、1年間の金利を日割り計算し、当日決算することにしてい
 る。

 つまり、毎日金利が確定するわけで、これを「スワップ金利」と名づけた。
 為替レートや金利差が毎日のように逆転を繰り返すことは無いから、日々
 の変化は小さい。

 つまり、好きな時に当日の為替レートでドルを買うことができて、さらに
 毎日の金利がつくという、ドル建て預金のようなものになったわけだ。

 さらに金利設定が銀行の預金よりも高く、為替手数料が安い。
 おまけにレバレッジをかけて、実際に払った金額の何十倍、何百倍の資金
 に対する金利を受け取ることができる。

 早い話が、FXは「超お得な外貨預金」の性質を帯びることになった。



●謎・その3 金利は誰が払う?

 「無い袖は振れない」という、世の中の絶対真理を簡潔にあらわした素晴
 しい格言がある。

 金利だって同じことで、それを実際に受け取る人がいれば、それを実際に
 払う人がいるわけだ。

 円売りドル買いをしている渡辺さんへの金利は誰が支払っているのだろう
 か?

 先物取引も為替も、市場原理のとおり売る人と買う人のバランスで価格が
 決定する。

 為替も株価も、理論的な「適正価格」というのがあるのかもしれないが、
 実際には市場の売り買いの勢いで、市場価格は「適正価格」を上回ったり
 下回ったり、うろうろしている。

 だから、機関投資家やヘッジファンドは、高すぎる通貨は売るし、安すぎ
 ると思う通貨は買う。

 さらに自国通貨が高すぎると輸出が伸び悩むとか、安すぎれば輸入品が買
 えなくなるとか、いろいろな理由で、自国通貨を適正な水準に保とうとす
 る。(どの国でも、国益を守るために為替レートをコントロールするのは
 財務大臣の最優先業務。財務大臣が為替に影響のある発言をするべきでは
 ない、なんてバカなことを言っているのは日本だけ)

 こーいったドル買い円売りをする人達がいるから、渡辺さんは円売りドル
 買いでスワップ金利を受け取ることができるんですね。



●謎・その4 主婦が機関投資家に勝てるのか?

 渡辺さんが、スワップ金利を受け取るために必要なのは、少しのお金と高
 いレバレッジ、それに円安、低金利。

 そうすると、この中の「円安」を解消するために、外国や機関投資家がこ
 ぞって資金をつぎ込んだ時に、たんなる日本のおばちゃんである渡辺さん
 は吹き飛ばされてしまうんじゃないか?

という疑問が湧いてきます。

 「金利の低い通貨は上昇する」「デフレの国の通貨は上昇する」という2
 大原則からいっても、デフレ・低金利の日本が円安であることは異常なわ
 けです。

 でも渡辺さんは、普通のおばちゃんですから
 「異常な状態だから先行きが危ない」
 と冷静に金融市場を分析してドル売り円買いをすることはありません。

 アメリカの金利が日本よりも、高い状態でドル売りをすると「謎・その1」
 で説明した金利を受け取る立場から、金利を支払う立場になってしまいま
 す。

 FXを「お得な外貨預金」だと思っている渡辺さんには、
 「お金を預けたうえに金利を支払う」
 なんていうことは理解できないんです。

 だから、渡辺さんや、渡辺さんのFX友達は、み~んな円売りドル買いをひ
 たすら続けるわけです。

 実際に異常な円安に目をつけてドル売り円買いを行った欧米の金融機関や
 ヘッジファンドは、一定の円高になると、どこからともなくあらわれて大
 量の円売りドル買いをする「謎の投資家」の前に敗退してきました。

 その「謎の投資家」が、渡辺さんや、彼女のFX友達だと言われています。

 金利の安い円を借りて、それで金利の高い国の通貨を買って、差額を儲け
 ることを「円キャリー・トレード」と言って、それが円安要因のひとつに
 なっている、とニュースなどで言っているのを、みなさんも聞いたことが
 ありますよね?

 実は渡辺さんたちがFXでやっていることは、機関投資家の円キャリー・ト
 レードと全く同じことなんです。

 しかも日本の個人金融資産は1500兆円もあるんですから、これに10
 倍のレバレッジをかけただけで、1京5千兆円。

 つまり、世界の流通通貨総額1京6千兆円に匹敵する額になっちゃうわけ
 です。

 日本のおばちゃんたちって、実はこれだけの金融パワーを持っているんで
 す。

 それを知らずに「お得な外貨預金」のつもりでFXをやって、世界のプロフ
 ェッショナルと戦い、敵を翻弄しているなんて知ったら、びっくりするで
 しょうねぇ。

 しかも、おばちゃんたちは金融や為替の理屈なんか知りませんから、スワ
 ップ金利を受け取れる限りは、ず~っと円売りドル買いを続けるわけです。

 そして円安・低金利が続く限り、前回の冒頭に書いた

「33万円に300倍のレバレッジをかけて1億円を借りてドルを買えば、
 年間5万ドル(500万円)の現実の利子を得ることができるから、、
 33万円で一生、生活費には困らなくなる」

 は現実なのです。

 33万円を持っている日本人は一生喰うに困らないという、天国のような
 国に日本はなれるんですね。

 さて、この異常な天国・日本は、どうなるんでしょうか?

 次回で最後です。。。。。。。。。。。。。。。。たぶん。

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プロフィール
一流外資系企業だから安心・・・と思ってたら、いきなり日本法人が無くなった!
HN:
だいきち
性別:
男性
職業:
ライフスタイル・コーチ
その後は、会社に頼らない生活を模索しながら会社勤めを続け、6年後に引退。 現在は、家族との自由な生活を満喫しながら、個人の幸せを追求する人を対象にした人間系コーチングを、ライフワークとして取り組んでいます。 企業の奴隷にならずに、自分らしく生きたい!経済的な自立を果たしたい!という人のお力になれるのは、とても幸せなことですね。↓こんな本やメルマガも書いてます。
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