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46歳でサラリーマンを引退。今はライフスタイル・コーチとして活動しながら、家族との時間を大切にして毎日幸せに生きてます。「経済的自由!」とか、りきまずに、気楽にたのしく生きる方法のアイデアを、お裾分けしたいと思います。 こんな本やメルマガも書いてます↓
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5e5b4986.jpegいつもブログを読んでくれるみなさまのために、この本には書かなかった話を・・・。

(本についての詳細はこちらをご覧ください。買ってくれたらうれしい

この本の主人公であるペドロさんは、日本に住んで15年。

キューバ人と聞くと「亡命者?」と誤解される方がいますが、キューバは
社会主義国ではありますが、国民の渡航はもちろん、海外移住も禁止してはいません。

ただアメリカ合衆国だけがキューバ人の移住を受け入れず、そのかわりに
亡命したものには市民権と支度金を与えるという、非常に面白い政策をと
っているので、アメリカ合衆国への亡命者がニュースになるんですね。

ということで、キューバの人の物語です。




● キューバ?

うん。普通の尺度で考えればキューバは貧しい国って言えるだろうね。

配給で得られる食料は、最低限の暮らしを支えるだけで、いつでも欲しい
ものが手に入るわけじゃない。

肉や野菜や油が不足することもある。

僕はハバナの出身だけど、住宅事情はひどいもので、ハバナ・ビエハと
呼ばれる旧市街に住んでいる人は、19世紀や、それ以前に建てられた
建物を仕切って住んでいる。

縦に仕切るんじゃなくて、横に仕切るんだよ。

昔の家は天井が4~5メートルもあるから、横に仕切れば1フロアを2階
にわけることができるんだ。

ハバナ・ビエハの街並は、世界遺産に登録されているんだけどね(笑

テレビや冷蔵庫も満足じゃないし、洗濯機だってみんなが持っているわけ
じゃない。

自家用車を持つことなんて、日本で一戸建てのマイホームを持つのと同じ
くらいの夢だね。

電化製品や高級食品はドル・ショップでしか売っていないから、ドルを持
っている人しか買えない。

けれども普通の人がドルを手に入れるチャンスはほとんど無い。

観光客と接する機会がある人とか、僕みたいに海外に暮らして送金してく
れる肉親がいる人じゃないと、ドルは手に入れられないから、ドル・ショ
ップでの買物はできない。

だから近頃は、ちょっと格差が生まれてきた感じだね。

そういった面に関しては、キューバは貧しい国だよ。 




● 日本?

日本はキューバとは正反対だ。

日本人が捨てるものを見たら、キューバ人は驚くだろうね。

いまでも自転車やテレビが捨ててあるのを見ると、持って帰りたくなっち
うよ。

いや。実際に持って帰りはしないけどさ。

それに食べるものだって、なんでも売ってる。

こないだなんか、新宿の駅でキューバのジュースが売られているのをみて
本当にびっくりしたよ。

値段もびっくりだったけどね(笑

本当に豊かな国だよね。日本は。



● 貧困

キューバ人の暮らしが大変そうだって?

うん。確かに大変。

だけど、医療と教育は無料だし、仕事も住居も、選り好みしなければ、ち
ゃんと用意されている。

キューバの新生児死亡率はアメリカ合衆国よりも低いし、平均寿命は日本
より少し短いだけなんだよ。

識字率だって、ほぼ100%だしね。

そのあたりは、他のラテン・アメリカの国と違うところだね。
貧しいけど、貧困層やスラムは無いんだ。社会共産主義国家だからね。

教育といえば、キューバでは小学生のころから、一般教育の他に、芸術や
スポーツの専門教育を無料でうけることもできるんだ。

もちろん受験は厳しいし、進級も難しいから、最高芸術院までいける人は
ごくわずかだけどね。

それでも音楽学校なら、中学校や高校くらいで立派にプロとしてやってい
ける技術は修得できるよ。

本人の才能を伸ばすという意味では、厳しくふるいにかけることも大事な
んじゃないかな?

だから、キューバのように貧しくて小さな国から、国際コンクールの優勝
者が沢山でたり、すごい野球選手が沢山うまれるんだ。
そういえば、ちょうどWBCをやっているね。(注:去年の話です)

今度はキューバが優勝するんじゃないかな?(注:日本が勝ちました)

そうそう。人口あたりのオリンピックのメダル獲得数は、キューバが世界
一だって知ってた?

才能がある人は、才能を伸ばすことができる。そうでない人は、才能のあ
る人のプレイを楽しむことができる。

キューバの音楽や踊りは、ポピュラー、クラシック、ともに世界の最高水
準で、それを誰でも手軽に楽しむことができるって、なかなか素晴しいこ
とだと思わない?

医療と教育と最低限の衣食住が保障されていて、高い水準の文化が享受で
きるんだから、貧しいけど、貧困な国じゃないと思うよ、キューバは。



● 楽しむ

う~ん。難しいね。

それでも亡命する人は沢山いるし、僕みたいに海外に移住する人も沢山い
る。

そんなに良い国なら、なんで日本に住んでるんだ?って聞かれると答えら
れない。

まぁ、僕の場合は奥さんが日本人で、子供を日本で育てたいっていう彼女
の希望があったから、日本に来たんだけどね。

え?キューバ人の離婚率。

うん。離婚はあたりまえだね。2、3回結婚する人は普通にいる。

子供がいても社会保障がしっかりしているし、女性にも平等に仕事が与え
られるので、シングル・マザーになっても困らないから、女性のほうが、
旦那をたたき出しちゃうことも多いよ(笑

キューバの女性は情熱的だから、他に良い男がいると、そっちに行っちゃ
うことも珍しくないしね。旦那が捨てられちゃうの(笑

離婚と幸せ・不幸せは、あんまり関係ないね。
時には離婚できないほうが不幸なこともあるでしょ?

それよりさ、コップに半分のお酒の話しは知ってるよね?

コップに半分のお酒を見て、半分しかないって思うか、半分残ってるって
思うか・・・ってやつ。

キューバ人ならね、コップがあるだけで幸せ(笑

無いものが沢山あるけど、無いことを考えても仕方ない。
それよりあるもので幸せになることを考えたほうがいいよね?

キューバ人は、今を楽しむことに必死になるのが国民性なんだ。

こんな話、知ってる?

乞食が大金を拾ったので、ステーキを食べに行った。
それを見た金持ちが、

「ステーキなんか食べずに、少しでも長く食べられるように節約ししなきゃだめじゃないか」

と怒ったそうだ。
そしたら乞食は

「旦那。金がなければ粗食、金があっても粗食。それじゃぁ私はいつステーキを味わえるんでしょうか?」

と言った。

ね?ステーキを味わえるなら、それまではいくらでも粗食に耐えられるけ
ど、一生ステーキが食べられないって決まってたら、とても哀しいよね。
生きる気力もなくなっちゃう。

困ったら、困ったときに頑張ればいいんで、幸せな時に困ることがおきる
かもしれないって、心配ばかりしていたら、一生幸せになれないよね。



● 幸せ

国民がどんなに困ったときでも最低限の生活を保障するのが国の役目。
楽しみや幸せを探すのは個人の仕事。

僕らはそんな風に思っている。

幸せっていえばさ、日本の人はどうしたら幸せなのかな?

メルセデスが買えたら幸せ?グッチのバッグが買えたら幸せ?

キューバ人は新品のシャツや靴が手に入れば、それが安物でも幸せだよ。

その幸せに思う気持ちは、どっちも変わらないんじゃないかなぁ?

もしそうだとすればね、日本の人は幸せを得るために沢山のお金が必要。
キューバ人はちょっとのお金で幸せになれる。

ということは、物質的に豊かになるってことは、どんどん幸せの値段を吊
り上げているってことなのかもね。

だから日本人はカローシするまで働くんだね。

僕らはアイスクリームを食べながらマレコンを家族で散歩したり、友達と
あつまって踊ったりできれば、それで幸せ。

貧乏ならば幸せが安く手に入るっていうなら、キューバみたいな貧乏国も
悪くないんじゃないかな?


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幸せは自分で見つけるもの!と気づかせてくれてありがとう!と言いたくなり書き込みました。
キューバという国をもっと知りたくなりました。
モトコ 2010/02/01(Mon)23:35:29 編集
ありがとう!
コメント、ありがとうございます。
キューバ関連の記事は他にもアップしているので、ぜひ読んでください。
よければ私の本も(笑
だいきち 2010/02/02(Tue)10:34:04 編集
日本の生活
キューバ人の彼がいます。結婚して日本でしばらく暮らそう、と言ってるのですが、彼が仕事を探すのが大変だろう、とか、日本でストレスたまるのでは?と周りの人に心配されています。ペドロさんは、日本に来て、ホームシックにかかりましたか?日本から逃げ出したいと思ったことは?奥さんとはいっぱい喧嘩しましたか?
TAO 2011/08/30(Tue)22:57:36 編集
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職業:
ライフスタイル・コーチ
その後は、会社に頼らない生活を模索しながら会社勤めを続け、6年後に引退。 現在は、家族との自由な生活を満喫しながら、個人の幸せを追求する人を対象にした人間系コーチングを、ライフワークとして取り組んでいます。 企業の奴隷にならずに、自分らしく生きたい!経済的な自立を果たしたい!という人のお力になれるのは、とても幸せなことですね。↓こんな本やメルマガも書いてます。
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